参拝の作法|鳥居から二礼二拍手一礼まで7つの手順

目次
参拝の作法は、鳥居をくぐってから帰るまでの一連の動きのことです。細かい決まりが多そうに見えますが、順番を7つに分けると覚えやすくなります。この記事では、神社本庁が示している基本の形をもとに、参拝の作法を手順ごとに整理します。
参拝の作法とは?神社でお参りする基本の流れ
参拝の作法とは、神社で神さまにお参りするときの、立ち居ふるまいの型です。神社本庁は、拝礼の基本形を「再拝(礼)・二拍手・一拝(礼)」としています。一般に「二礼二拍手一礼」と呼ばれている形です。
拝礼の前には、まず心身を清めることが大切だとされています。そのため、鳥居をくぐる、参道を歩く、手水で清める、という準備の動きが拝礼の前に入ります。
参拝の作法は、神社によって違うこともあります。神社本庁も、特殊な拝礼の方法をとる神社では、その神社の作法に従うよう案内しています。まずは基本の形を覚えておき、訪れた神社に案内があればそちらに合わせる、と考えると気が楽です。
参拝の作法7つの手順|鳥居から帰りの一礼まで
参拝の作法を、鳥居から帰りまでの7つの手順に分けると次のようになります。
- 鳥居の前で一礼してからくぐる
- 参道は真ん中を避けて端を歩く
- 手水舎で手と口を清める
- 拝殿の前でお賽銭を入れる
- 鈴があれば鳴らす
- 二礼二拍手一礼で拝む
- 帰りは鳥居を出たら社殿に向き直って一礼する
鳥居は、神社の内と外を分ける境に立てられています。神社本庁によると、鳥居の内側は神さまが鎮まる神域とされ、目上の方のお宅を訪ねるような気持ちで一礼してからくぐるのが丁寧とされています。帰るときも、社殿の方に向き直って一礼します。
参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神さまの通り道と考えられています。端を歩くのは、神職がお祭りで行う作法にならったものです。真ん中を横切るときは、軽く頭を下げて通るか、中央で神前に向き直って一礼してから横切るとよいとされています。
参拝の作法と手水|手と口を清める順番
参拝の作法のうち、手水は拝礼の前に心身を清めるための動きです。神社本庁は、手水舎を禊(みそぎ)を簡単にしたものと説明しています。
手水の由来は、古事記に出てくる話にさかのぼります。伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から戻ったあと、水で身を清めたことが禊祓(みそぎはらえ)の始まりとされています。手水の手順は次の3つです。
- 右手で柄杓を取り、水をかけて左手を洗う
- 柄杓を左手に持ちかえ、右手を洗う
- 柄杓を右手に持ちかえ、左手のひらに水を受けて口をすすぎ、もう一度左手に水を流す
ポイントはここです。柄杓に直接口をつけないことと、水盤に水が入らないよう気をつけることです。口をすすいだ水は、もう一度左手に受けるようにして流します。
手水舎によっては、柄杓の置き方や水の出し方が違うこともあります。その場合も、左手、右手、口の順番は同じように考えて、案内があればそれに従えば大丈夫です。

参拝の作法で迷うお賽銭と鈴の順番
参拝の作法の中で、いちばん迷いやすいのがお賽銭と鈴の順番です。明治神宮の参拝作法の案内では、賽銭箱にお賽銭を入れてから、二礼二拍手一礼に進む流れになっています。
鈴は、拝殿の中央、賽銭箱の真上あたりに吊られていることが多く、「本坪鈴(ほんつぼすず)」と呼ばれます。神社本庁によると、鈴の清らかな音には、参拝する人の心を引き締め、祓い清める意味があると考えられています。巫女が舞うときに手にする神楽鈴も、同じく祓いの意味を持つとされています。
ただ、鈴を鳴らすタイミングまでは、神社本庁のページでも決められていません。お賽銭を入れて鈴を鳴らし、そのあと拝礼する、という流れで覚えておき、神社に案内があればそちらに合わせるのが良いです。
お賽銭は、投げつけずに丁寧に入れるとよいとされています。金額に決まりはなく、神社本庁も「額や語呂ではなく、神さまへ気持ちを込めること」が大切だとしています。
参拝の作法の中心「二礼二拍手一礼」のやり方
参拝の作法の中心になるのが、二礼二拍手一礼です。神社本庁が示している手の動きまで含めると、次の順番になります。
| 順番 | 動き | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 1 | 神前で姿勢を正す | 背すじを伸ばす |
| 2 | 深いおじぎを2回 | 腰を90度に折る |
| 3 | 胸の高さで両手を合わせる | 右手の指先を第一関節ほど下にずらす |
| 4 | 肩幅ほどに開いて2回打つ | 打ち終えたら指先をそろえる |
| 5 | 深いおじぎを1回 | 最後にもう一度姿勢を正す |
拍手で右手を少しずらすのは、手を合わせた段階です。ずらしたまま打ち、打ち終えてから指先をそろえて祈ります。
明治神宮の案内でも、2回目の拍手で両手を合わせたまま静かに祈る流れです。お賽銭の由来は秋の収穫への感謝だと神社本庁は説明しているので、まずお礼を伝えてから願いごとを伝えると、気持ちが整いやすくなります。
参拝の作法は神社で違う|出雲大社の四拍手など
参拝の作法は、すべての神社で同じではありません。よく知られているのが出雲大社で、公式の案内では「2礼4拍手1礼」が正式な作法とされています。
出雲大社では、年に一度の例祭(5月14日)だけは8回拍手すると説明されています。あわせて、拍手の回数に関係なく、神さまへの祈りの心に違いはない、とも案内しています。
ほかにも、独自の作法を受け継いでいる神社はあります。境内に参拝の作法の案内板があれば、それに合わせるのがいちばん確実です。案内がなければ、基本の二礼二拍手一礼でお参りして問題ありません。
参拝の作法を間違えたときの考え方
参拝の作法を間違えたと気づくと、気になってしまう人も多いはずです。たとえば、参道の真ん中を歩いてしまった、拍手の回数を間違えた、手水の順番が入れかわった、といったことです。
神社本庁は、参道の歩き方について「厳格な決まりはなく」敬意の表し方の参考として考えてほしい、としています。作法にこだわりすぎて、ほかの参拝者とぶつからないよう気をつけることも呼びかけています。
作法は、神さまへの敬意を形にしたものです。間違えたと気づいたら、心の中でおわびをして、次のお参りで直せば十分です。やり直すために列に並び直す必要もありません。
参拝の作法のよくある質問
参拝の作法について、よく聞かれることをまとめます。
お寺でも同じ参拝の作法でいいですか?
お寺の作法は、神社と違うことがあります。宗派やお寺によっても違うので、境内の案内やお寺の方の説明に合わせてください。
おみくじを引いたら結んで帰るものですか?
神社本庁によると、境内の結び所に結んで帰る習わしがありますが、持ち帰っても差し支えないとされています。吉凶よりも、書かれた内容を生活の指針にすることが大切だとしています。おみくじの起源は神さまのご意向をうかがう古い占いで、個人の運勢を占う形になったのは江戸時代とされています。
初詣でも参拝の作法は同じですか?
初詣でも、参拝の作法の基本は同じです。ただ、混雑する時期は列の流れが速く、一人ひとりがゆっくり動けないこともあります。神社本庁も、作法にこだわりすぎてほかの参拝者とぶつからないよう呼びかけているので、周りに合わせて落ち着いて動けば十分です。
絵馬はいつから使われているのですか?
もとは神さまに生きた馬を献上していたものが、馬の像、さらに簡単な絵馬へと代わっていったとされています。平安時代の宮中には、正月七日に白馬を見て邪気を払う「白馬節会(あおうまのせちえ)」という行事もありました。現在は神社ごとに特色のある絵馬が見られます。
参拝の作法のまとめ
参拝の作法は、鳥居の一礼、参道、手水、お賽銭、鈴、二礼二拍手一礼、帰りの一礼の7つに分けると覚えやすくなります。神社によって違うこともあるので、案内があればそれに合わせ、なければ基本の形でお参りすれば大丈夫です。
順番を体で覚えたいときは、画面の中で一度通しておくのも一つの方法です。DOPA神社では、鳥居から手水、おみくじか絵馬、二礼二拍手一礼、お賽銭までを案内つきで進められます。作法の練習用のエンタメとして使ってください。
巫女ギャル参拝の作法って、7つに分けたら全然むずくないじゃん。間違えても心の中でごめんねすればOKだから、まずはうちで一回通してみて!