お参りの意味とは?参拝・参詣・お詣りとの違い

苔むした森の石段の先に立つ鳥居
写真:Samuel Berner / Unsplash
目次
  1. お参りの意味は「神仏を拝みに行くこと」
  2. お参りと参拝・参詣の違いと言い方の使い分け
  3. お参りとお詣りの違いは漢字の違い
  4. 神社のお参りとお寺のお参りで意味は変わる?
  5. お参りの作法にこめられた意味
  6. お参りで何を言う?何を願う?
  7. お参りに意味ないと感じたときの考え方
  8. お参りの意味のよくある質問
  9. お参りの意味のまとめ

お参りの意味は、辞書では「神仏を拝みに行くこと」と説明されています。ふだん何気なく使う言葉ですが、参拝・参詣・お詣りといった似た言葉もあり、使い分けに迷う人は少なくありません。この記事では、お参りの意味を言葉・作法・気持ちの3つの面から整理します。

お参りの意味は「神仏を拝みに行くこと」

お参りの意味を辞書で引くと、デジタル大辞泉では「神仏を拝みに行くこと」とあり、言い換えとして「参詣」が挙げられています。用例は「お不動様にお参りする」で、神社だけでなくお寺にも使える言葉です。

言葉の成り立ちを見ると、「参り」に丁寧さを表す「お」が付いた形です。「参る」は「行く」をへりくだって言う言葉なので、お参りには「目上の存在のところへ、こちらから出向く」という気持ちが入っています。

ポイントは「拝みに行く」という動きまで含んでいることです。家の仏壇に手を合わせることもお参りと呼びますが、もとは神社やお寺へ足を運ぶことを中心にした言葉だと分かります。

  • 神社に行って手を合わせる
  • お寺に行って手を合わせる
  • お墓に行って手を合わせる(お墓参り)
  • 家の仏壇や神棚に手を合わせる

どれも日常ではお参りと呼ばれています。

お参りと参拝・参詣の違いと言い方の使い分け

お参りと似た言葉の意味を、辞書の説明で並べると次のようになります。

言葉デジタル大辞泉の説明よく使う場面
お参り神仏を拝みに行くこと会話・家族の行事
参拝社寺、特に神社にお参りしておがむこと神社の案内・ニュース
参詣神社や寺にお参りすること文章・寺社の由緒書き

違いの大事なところは、言葉の硬さと場面です。参拝は「特に神社」と添えられているとおり、神社で使われることが多い言葉です。参詣は「参詣者」「参詣道」のように、文章で見かけることが多くなります。

意味の中身はほとんど重なっているので、会話では「お参り」、案内や文章では「参拝」と使い分けると自然です。

お参りの他の言い方

お参りの他の言い方には、次のようなものがあります。

  • 参拝する(改まった言い方)
  • 参詣する(書き言葉)
  • 詣でる(「初詣」の「詣」。古風な言い方)
  • 手を合わせる(くだけた言い方)

目上の人に「お参りに行きます」と伝えるなら、そのままでも失礼にはなりません。改まった文書では「参拝いたします」とすると整います。

お参りとお詣りの違いは漢字の違い

お参りとお詣りは、どちらも「おまいり」と読み、意味はほぼ同じです。違いは使っている漢字です。

「詣」は「詣でる」の字で、デジタル大辞泉では「神社・寺・墓などにお参りする」と説明されています。「初詣」「参詣」の「詣」もこの字です。「詣」は2010年の常用漢字表の改定で表に入った字で、文化庁の表では音読みの「ケイ」が載っています。

ふだんの文章では「お参り」と書いておけば困ることはありません。「お詣り」は、寺社の案内や、改まった雰囲気を出したい文章で見かける書き方です。

なお、「お参りとお詣りで、願う内容が違う」と説明している記事もあります。ただ、辞書にはそうした区別は書かれていないので、一つの考え方として受け止めておくのがよいです。

木々に囲まれた朱塗りの社殿の屋根
写真:PJH / Unsplash

神社のお参りとお寺のお参りで意味は変わる?

お参りの意味そのものは、神社でもお寺でも「神仏を拝みに行くこと」で変わりません。変わるのは、手を合わせる相手と作法です。

神社お寺
拝む相手神さま仏さま
基本の拝礼二拝二拍手一拝手を打たずに合掌するのが一般的
入り口鳥居山門

神社本庁は、拝礼の基本を「再拝(2回の礼)、二拍手、一拝」としています。そのうえで、神社によっては独自の拝礼の仕方があり、その場合はその神社の作法に従うよう案内しています。

お寺の作法は宗派やお寺ごとに違いがあります。迷ったら、境内の案内板や周りの人の動きに合わせると安心です。

お参りの作法にこめられた意味

お参りの作法には、それぞれ意味があるとされています。神社本庁は、作法の具体的な意味を知ることが、心を込めてお祈りすることにつながると説明しています。

  1. 鳥居の前で一礼してから境内に入る
  2. 手水で左手、右手、口の順に清める
  3. 鈴を鳴らし、お賽銭を納める
  4. 二拝二拍手一拝で拝礼する

手水の意味

手水は、参拝の前に心と体を清めるための作法です。神社本庁は手水を「作法の1番目」と位置づけ、昔の人は神さまの力をいただく前に、まず自分を清めることを大切にしてきたと説明しています。

鈴を鳴らす意味

鈴の音には、参拝する人を祓い清め、神さまの働きを願う意味があると考えられています。澄んだ音で気持ちが引き締まる、という説明もあります。

拍手の意味

拍手(柏手)について、神社本庁は「神さまに誠の心を捧げ、ご加護をいただいていることに心から感謝して打つもの」と説明しています。願いを届ける合図というより、感謝を表す動作だと分かります。

お賽銭の意味

お賽銭は、もとはお米を白い紙に包んだ「おひねり」を供えていたものが、貨幣が広まってお金に変わったとされています。神社本庁は、お米でもお金でも感謝の気持ちに変わりはなく、額に決まりはないとしています。

お参りで何を言う?何を願う?

お参りで何を言うかに、決まった言葉はありません。神社本庁も、神道には決まった唱えことばはないとしています。そのうえで、参拝や神棚への拝礼のときに「祓え給い、清め給え、神ながら守り給い、幸え給え」と唱えることがある、と紹介しています。

お参りで伝える内容は、人によってさまざまです。よく聞かれるのは次のような形です。

  • 名前と住所を心の中で伝える
  • ふだん無事に過ごせていることへのお礼
  • これから取り組むことの報告
  • 願いごと

お礼を先に伝え、そのあとに願いごとをする、という順番で手を合わせる人もいます。大事なのは、自分の言葉で気持ちを向けることです。うまく言葉にできなくても、静かに手を合わせる時間そのものがお参りになります。

お参りに意味ないと感じたときの考え方

お参りの意味ないと感じる人もいます。願いがかなわなかった、形だけになっている、という理由がよく挙がります。そう感じること自体は、めずらしいことではありません。

ここで一つの見方として役に立つのが、作法の説明です。神社本庁は、作法という「形」の前には「心」があり、そこにどう心を伴わせるかは参拝する人の心の持ち様だ、と説明しています。お参りは、結果を受け取る取引というより、気持ちを向ける時間として考えられてきたことが分かります。

意味ないと感じたときは、次のように目的を小さくしてみると、お参りの時間が自分にとって意味のあるものになりやすくなります。

  1. 願いではなく、この1か月のお礼だけを伝えてみる
  2. 手を合わせている数秒は、ほかのことを考えない
  3. 鳥居をくぐる前と後で、気持ちが切り替わるかを確かめる

それでも合わないと感じるなら、無理に続けなくてもかまいません。お参りは、自分のペースで向き合えばよいものです。

お参りの意味のよくある質問

お参りの意味を一言でいうと?

お参りの意味は、一言でいえば「神仏を拝みに行くこと」です。神社にもお寺にもお墓にも使えます。

参拝とお参りはどちらが正しい?

参拝とお参りは、どちらも正しい言葉です。参拝は「特に神社」に使われる改まった言い方で、お参りは会話でよく使うやわらかい言い方です。

雨の日のお参りに特別な意味はある?

雨の日のお参りに意味があるかは、神社の公式な教えとして決まったものは見当たりません。縁起がよいと言う人もいれば、気にしない人もいます。足元に気をつけて、自分が行きたいときに行けば十分です。

お参りは毎回同じ神社でないといけない?

お参りする神社を一つに決める決まりはありません。近所の神社にお参りする人もいれば、旅先の神社に立ち寄る人もいます。

お参りの意味のまとめ

お参りの意味は「神仏を拝みに行くこと」で、参拝・参詣・お詣りもほぼ同じ意味を持つ言葉です。違いは言葉の硬さや漢字、使う場面にあります。手水・鈴・拍手・お賽銭といった作法には、清めることや感謝を表す意味がこめられているとされています。

作法の意味を知っておくと、次のお参りで一つひとつの動きに気持ちを込めやすくなります。まずは流れを覚えるところから始めてみるのがおすすめです。

巫女ギャルお参りって、神さまに会いに行くことなんだって。意味わかると手を合わせる数秒がちょっとエモくなるよね。